海洋の資源調査では、広い範囲を対象に、音波測定装置などを使って海底の地形情報を収集していきます。
このような海底地形の特徴は有望地域を絞り込んでいくための重要な情報になります。
海底鉱物資源の場合は、海底面の岩石の分布が調査にとって重要な情報となります。このため、海底の岩石をサンプリングできる装置によって岩石を集めていきます。必要に応じてボーリングなども行います。これらの情報を基に海底の地質状況や鉱床の有無などをあきらかにしていきます。


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■パワーグラブ 6本の鉄の爪を油圧で開け閉めし、海底の試料を採取する装置。中央部にはテレビカメラが搭載され、船上で観察しながら試料を採取可能。 |
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■ドレッジサンプラー 大型の網かごのようなサンプリング機器をケーブルで引き、海底表面に存在する岩石やマンガン団塊などをかき集めるようにして採取する装置。 |
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■CTDメーター(Conductivity, Temperature and Depth meter) 海水の塩分濃度、電気伝導度、水温、深度等を計測する装置。 |
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■マルチプルコアラー 海底の推積物を採取する装置。 |
四方を海に囲まれた我が国にとって、海洋は最大のニューフロンティアです。
深海底には、ニッケル、銅、コバルト、マンガンを含むマンガン団塊やコバルト・リッチ・クラスト、銅、鉛、亜鉛、金、銀に富む海底熱水鉱床が眠っており、これらは地球上に残された最大の鉱物資源です。
コバルトやニッケルなどのレアメタルはハイテク材料として、わが国産業社会の発展に必須の基礎資源であり、その需要は今後とも急速に増大する見込みです。一方、その供給面を見ると、ほとんど全量を輸入に依存し、特定少数国に生産が偏っているなど、我が国への供給構造は極めて脆弱です。しかし、マンガン団塊を始めとする深海底鉱物資源は、陸上資源に比べてレアメタルの含有率が高く、量的にも極めて膨大に存在しています。また、産出国の政治情勢に左右されやすい陸上の資源に比べ、国連海洋法条約の下で'準国内資源'として安定的な供給が可能となっています。
このような状況を考えると、海底鉱物資源の積極的な探鉱・開発の推進は非常に重要であると言えます。
深海底鉱物資源には、主にマンガン団塊、海底熱水鉱床及びコバルト・リッチ・クラストの3つがあり、これらは海底の
どこにでも存在しているのではなく、それぞれ分布する場所が異なっているのが特徴です。

海底熱水鉱床は、海底面から噴出する熱水から金属成分が沈殿してできた銅、鉛、亜鉛、金、銀等からなる多金属硫化物鉱床で、チムニー、マウンドを形成しています。
伊豆小笠原弧、沖縄トラフ、東太平洋海膨、大西洋中央海嶺、南太平洋北フィジー海盆、などの海底拡大軸や背弧リフトに分布しています。
マンガン団塊は、水深が4,000〜6,000mの比較的平坦な大洋底に半埋没している、直径2〜15cm程度の球形ないし楕円状の鉄・マンガン酸化物の塊です。マンガン、鉄を主成分とする酸化物で、ニッケル、銅、コバルト等の有用金属を含有しています。
ハワイ諸島南東沖の広大な深海底平原に大量に分布しています。成因は、岩片やサメの歯が核になり年輪状に長い年月をかけて金属が沈殿したとする考えがあります。
コバルト・リッチ・クラストは、マンガン団塊と類似の鉄・マンガン酸化物で、海山の斜面や頂部に玄武岩等の基盤岩を厚さ数mm〜数10cmでアスファルト状に覆っています。特にマンガン団塊に比べてコバルトの品位が3倍程度高く、また微量の白金を含むのが特徴です。
このような深海底の鉱物資源の調査には特殊な機器が必要になります。JOGMECの所有するボーリングマシンやJAMSTECの「しんかい6500」などの有人の潜水調査船がこのような調査で活躍しています。






